イベント名
電子情報通信学会総合大会プレナリーセッション
発表年月日
2022//3//1
タイトル
プレナリーセッション
会長挨拶 石田 亨(電子情報通信学会 会長) 「連携の時代の電子情報通信学会」(00:00-31:36 )
授賞式(学術奨励賞授賞式・教育功労賞授賞式・フェロー称号贈呈式)(31:37-59:34)
基調講演 山口芳雄(新潟大学名誉教授 • 自然科学系フェロー)「偏波レーダによる地球観測の研究」(59:35-1:45:59)
講演者
石田 亨(電子情報通信学会 会長), 山口芳雄(新潟大学名誉教授 • 自然科学系フェロー), 他(他), 
抄録
連携の時代の電子情報通信学会 石田 亨(電子情報通信学会会長)

 社会のあらゆるセクタで連携の重要性が認識されてから20年ほどが経過しまし た。この間、産学官連携、異業種間連携、オープンイノベーションなど、様々な連携の形態が生まれてきました。その背景には、社会が向き合う課題が一つの専門や業種では解けないほど複雑になってきたためと思われます。ネットワークで世界がつながり地球規模の制約条件があらわになったことも原因でしょう。SDGsもそうした社会課題を扱っています。

 一方、学会は専門分野の振興を目的とする団体です。本会は、電子情報通信という専門分野に関心がある研究者・技術者が集まり、ソサイエティやグループを形成し、それぞれが多くの研究専門委員会によって構成されています。しかし、専門で集まった会員の関心が社会課題に向かうと、その解決は専門に閉じなくなります。専門で分化した学会は、この矛盾にどう向き合えばよいのでしょうか。本講演では、電子情報通信学会の最新の活動を紹介すると共に、連携の時代に向けた学会の課題と方向性について議論させて頂ければと思います。





偏波レーダによる地球観測の研究 山口芳雄(新潟大学名誉教授 • 自然科学系フェロー)

 地球環境の観測手段として,レーダを使ったマイクロ波リモートセンシングがある.電波は目に見えないが,その伝搬特性から昼夜を問わず,天候に左右されず,広い領域を同時に観測できる利点がある.さらに電波のベクトル性質(偏波)の情報をうまく使うとレーダの散乱データを人間にわかりやすいカラー画像にできる.ここでは,今まであまり利用されてこなかった偏波情報を利用し,電波の散乱メカニズムに対応したカラー画像生成に関する事柄を述べる.実際の地球観測衛星や航空機に搭載された偏波レーダによる観測例を紹介する.また,研究を通じて,地方のメリット,人との関わりの大切さなどの経験談を交えて,気楽なお話しをしたい.


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