IEICE ICT Pioneers シリーズ--2023年 |
イベント名 |
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IEICE ICT Pioneers Webinarシリーズ |
発表年月日 |
2023/06/23 |
タイトル |
ラウドネス(音の大きさ)の周波数特性と国際標準 |
講演者 |
鈴木 陽一(東北大学名誉教授), |
抄録 |
主観的な音の大きさをラウドネスという。ラウドネスは音の物理的な強さ(音の強さ)が同じでも周波数スペクトルが変われば変化する。純音(正弦波音)の場合、そのラウドネスは周波数によって変化する。逆に、純音の周波数を変えながら同じラウドネスに聞こえるレベルをつないでいくと等高線が描ける。これを等ラウドネスレベル曲線と呼び、ISO 226として国際規格になっている。これは聴覚の基本的な感度特性といえ、番号の若さからも聴覚の重要な基礎特性であることが分かる。1985年、それまでのISO 226が大きな誤差を持つとの指摘を受けて全面改訂が決定された。講演者は当初から改訂作業に参画、最終盤にはプロジェクトリーダとして2003年版の発行までを主導し、このISO 226:2003は今でも使われている。さらに、地上ディジタルテレビジョンにおいて音声信号のラウドネス測定に用いられているRec.ITU-R BS.1770に定める測定アルゴリズムとISO 226は意外な関係を持っている。この講演ではこれらについて分かりやすく話していきたい。 |
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