イベント名
IEICE ICT Pioneers Webinarシリーズ
発表年月日
2023/12/19
タイトル
非線形信号処理からAIへ―40年前の研究が今活きる―
講演者
荒川薫(明治大学), 
抄録
 今から40年ほど前、本講演者は非線形信号処理の研究を開始した。この研究は、雑音で不鮮明になった画像に対して何が映っているのか人が認識できるように、計算機処理により雑音劣化画像から、エッジ情報を損なうことなく、真の画像信号を推定しようとするものである。それから間もなく、第二次AIブームが起こり、この研究はニューラルネットワーク型信号処理に繋がった。その後、対話型進化計算を導入して、人の好みや感性を考慮した画像処理の研究となった。本講演では、雑音除去から始まり、人の感性をも考慮することになった非線形信号処理の研究を紹介する。また、40年前に提案した非線形信号処理の手法が、第三次AIブームを支える深層学習の重要技術であるresidual networkに相当するものになっていることもお話しする。

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